ベンチャー企業で働く前に知るべきこと

ベンチャー企業といえば、これから発展していく勢いのある会社であり、自由な雰囲気の中で自分の実力を発揮できそうなイメージがあります。しかし、ベンチャー企業は、自分が考える理想とかけ離れているケースもあるので、就職の際には注意が必要です。

ベンチャー企業は創業したばかりの若い組織であるため、大企業に比べると会社のあり方や制度が未成熟な場合が多く見られます。例えば、福利厚生が既存の企業と比較して劣っていたり、業務に必要な事務用品や書籍代などは社員持ちであったりすることが少なくありません。また、同様のサービスを展開している大手の会社と比較して、給与が安いといったケースも多いようです。

さらに、ベンチャー企業では、企業の看板に頼ることができないため、知名度のある会社に比べると、仕事を進めていく際に、様々なことをクリアしていかなければなりません。会社名を出せば、すぐに信用してもらえるということもないため、まずは会社名や提供している商品、サービスを知ってもらうことから始める必要があります。

しかも、ベンチャー企業では、仕事の守備範囲が広くなる傾向にあります。大企業であれば、ある部署の中の特定の仕事を担当すればよくても、ベンチャー企業だと、経理として配属されても総務などの他の管理部門の仕事を担うこともあるようです。

このように、ベンチャー企業ではやるべきことが多く、乗り越えなければならない壁も多く存在します。ただし、主体的に業務に取り組むことができれば、新しい分野で自分を磨く楽しさもあるので、就職の際には自分の適性と照らし合わせる必要があるでしょう。